味噌蔵の工事
2012.12.21
当宿自慢の味噌を熟成させている味噌蔵の拡張工事をしています。年明け早々に味噌の仕込みをするので間に合うのか少し焦っています(笑)。
蔵の別の場所で剥がした板には味噌を熟させる菌が住んでいるので、捨てないでそのまま蔵の他の場所で使います。壁の板に使ったり、床の板に使ったりしています。味噌菌の住み着いた木材は宝物なので昔の蔵の木材も捨てないで味噌蔵の中に残してあります。老舗の肉まん屋さんが火事の時に何よりもまず種菌?を持ち出したという気持ちがわかります。
美味しい味噌を造るにはこのように、設備(昔ながらの熟成方法を守っている味噌蔵)、環境(大原の気候)、素材(一言では語れない自慢の麹、厳選した大豆や塩)、熟練の技(ほぼ全ての工程を昔ながらの手作業)、など色々なものが必要で、大原でこの方法で味噌を熟成させているのは当宿(姉妹店の味噌屋)だけです。
味噌鍋発祥の宿の手作り味噌は深みがひと味もふた味も違いますので、機会がありましたら是非お試しください。味噌鍋以外の鍋にも色々なこだわり味噌を使っています。
姉妹店の味噌庵もよろしくお願いいたします!